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現在、学術誌を客観的に評価するために、広く用いられている 指標はインパクトファクター(Impact factor)と呼ばれ、トムソン・ロイター社が提供しているWeb of Scienceという学術誌データベースにて算出されております。
このインパクトファクターはWeb of Scienceに掲載している「ある学術雑誌の1つの論文が平均で他の論文に何回、引用されたか」ということを示す数値であり、例えばA雑誌のインパクトファクターが2.10の場合は、「A雑誌の論文は学術論文から平均2.1回引用されている。」ということとなります。
このような引用数での評価指標は「論文は他の論文を引用しながら書く」ということを利用したものであり、同分野の中の学術誌と、影響度の具合を他のものと比べて比較するため、以前から広く用いられております。
また、現在ではこのインパクトファクターのような「被引用数での評価指標」とは別にオルトメトリクス(Altmetrics)と呼ばれる、学術論文そのものの影響度を測定しようとする手法も登場しております。
これはWEB上でのソーシャルメディア(SNSやブログ)等の反応(フォローやつぶやき等)から学術論文単体記事の影響度を測るという手法であり、研究に利用したデータセットなどの影響度もソーシャルメディアの反応から把握することができるというメリットがあります。
しかし、その反面ソーシャルメディア上での指標となるため、一般受けがしやすい記事に反応が集まり指標が偏るなどの問題点も抱えていると言われております。